逆転裁判シリーズ


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注:若干のネタバレを含んでいる可能性があります。しかし物語自体には触れていないので、 未プレイの方が読まれても問題はありません。

最初のレビューはこちら。
逆転裁判シリーズ…ストーリーが一本筋の裁判アドベンチャーゲーム。

突飛出たキャラクターたちのおりなす会話、秀逸なゲーム音楽の完成度はかなり高いですね

このゲーム、飽きが来ないための工夫がかなりされています。
探偵パートの時の必要のないもののチェックをしてもしっかりと全て作られており、 この無駄に思えるチェックも全て楽しみに変えられるのだから…すごい。
そのなかでも有名なのは、ハシゴとキャタツの区別の論。全ての逆裁において独自論が展開されていますよ。
また、法廷内でのはちゃめちゃっぷりもかなり激しく、作者のセンスをひしひしと感じさせられます。

サイコ・ロックは探偵パート最大の発明である

サイコロックというのは心の鍵。 つまり相手の隠していることについて尋ねると、主人公(勾玉による)にのみその鍵がみえるというもの。
この鍵をとくことによって、相手の隠しているものが見える。
この鍵を解く際にいくつかの逆質問による矛盾を解決していくことで、ある一つの真実が形を成してきます。
探偵パートはあくまで補佐であり伏線を張る場であったのですが、これによって
隠れチュートリアルとしての意味を果たし、思考を法廷パートの前で統一するということに成功。
これはマリオブラザーズのコイン(コインによってどうジャンプするのかを提示)と同じくらいいい隠れチュートリアルですね。
もちろん法廷パートがメインなので、これが全ての真実ではないとか考える事もできますが、
立証の難しさやストーリーの複雑さによってなかなかその場その場ですべてを読むことは出来ないつくりになっています。
このような作りにするために、伏線を張るため、本来のキーワード集めというのはあまり面白いものではないのですが、 上の会話の緻密な作りとこのサイコ・ロックをあわせると、かなり面白いものでになっていると思いますよ。

推理系におけるタブーな存在のミステリチックなものたちは、この世界における独自の世界観を作り出している

このゲームは、肝としてミステリー関連のものがかなり入ってきています。
勾玉然り、霊媒然り…このような非科学的なものは推理系にはタブー。
でも、それらをきれいに組み合わせているのが、このぶっ飛んだキャラクター、
独自の裁判、弁護士が全力で犯人を捜すという不可思議さなのです。何が不可思議なのか…順々に説明しましょう。
まず、弁護士、検事ともに「異議あり!!」などとは言いません。本来は。裁判長も同じ。木槌はたたかない。
そして、裁判までの時間がすごく短い。捕まったら翌日には裁判が始まるという、脅威の早さです。
それに、弁護士は本来、可能性を示すことが出来ればいい、無罪となりうる可能性を。
このように、実際の裁判とはかけ離れているものではあります。でもこれを、ゲームだからと割り切ってさえしまえば、
これ以上の「推理アドベンチャーゲーム」は存在しないんじゃないかな。

このゲームに、説明書は必要ない。これは名作の証。

単純明快な操作、この一言につきます。だから説明書は必要ない。なぜなら、やることは簡単。
相手の嘘、隠していることを暴くこと。これがわかっていれば、後は証拠を突きつけるだけでいい。
これは、このゲームの作者といってもいい、巧舟という方の最初の目的でもあったのです。
それは…「うちの母親でも遊べるゲームにする!!(by逆転裁判ファンブック)」。
よくよく考えれば、難しい操作を必要とするゲームに、世間から「名作」認定はされた事がないですよね。
スーパーマリオだって、移動、ファイアー、ジャンプの3つ。ドラクエも難しい操作はなし。
鉄拳だって、それまでの格げーよりは難しいコマンドを必要としなかったし、スマブラに至っては、
奥の深さは一級品でも、最初からある程度は動かせるゲームではありますよね。



オススメ度:☆☆☆☆☆

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